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CASE217 「光と素材の建築美」

ダークトーンで纏う、静謐な都市型住宅

都会の喧騒を忘れさせる、静かで洗練された空間。

この住宅は、深いダークグレーの外壁に、あえてランダムに配置された開口部が印象的な、アートピースのような佇まいです。外観からは想像できないほど、内部空間は光と素材のコントラストに満ちています。

玄関からLDKにかけては、モルタル調の土間OSBボードといったラフな素材が、洗練されたデザインの中で有機的なアクセントを生み出します。生活の中心であるLDKは、濃い木目のフローリングと、玄武岩のようなダークグレーのアイランドキッチンが空間を引き締め、まるで上質な隠れ家のような雰囲気を醸し出します。吹き抜けと天窓から降り注ぐ光は、素材のテクスチャーを際立たせ、時間と共に変化する美しい陰影を生み出します。

プライベート空間は、深い青や緑といった個性的な色彩を採用。仕事に集中する書斎、深く安らぐ寝室など、各々の居室が明確なテーマと「こもり感」を持ち、住まう人の個性を映し出します。

素材の質感と色彩の組み合わせ、そして巧みな採光計画によって、どこを切り取っても絵になる空間を実現。日常を豊かにする、洗練されたモダンな住まいが完成しました。